内容をスキップ
公開日:2023/07/15  最終更新日:2023/05/26

注文住宅で階段をおしゃれにするための5つのポイントを紹介


マンションや平屋でない限り、住宅には階段があります。階段は上り下りするという機能だけでなく、インテリアとしてデザイン性が求めるところも増えています。せっかく注文住宅を建てるのであれば、階段にもこだわってみてはいかがでしょうか。そこで今回は、おしゃれな階段のアイデアについて紹介します。

住宅に求められる階段の役割

住宅には階段がついていますが、上下の階をつなぐといった役割以外にも役割があります。どんな役割があるでしょうか。自身の注文住宅づくりに役立てられるように、解説します。

機能的役割

階段は毎日上り下りするため、安全に利用できるかどうかが重要です。つかみやすい手すりや段に滑り止めをつけるといったことで、安全性を高めることができます。とくに、子どもがいる、もしくは年配の方がいる家庭などは、階段の安全性を高めた注文住宅づくりをするのがおすすめです。

また、住宅に吹き抜けがほしいという方もいるでしょう。スペースの問題で広々とした吹き抜けをつくるのが難しい場合でも、階段は上から下に空気を流す、窓を取りつけて光を取り込むといった、吹き抜けのような機能も期待できます。

インテリア的役割

かつて古い家の階段は急な階段が多く、上り下りする最低限の機能しかないこともありました。しかし近年は、廊下に階段をつけるのではなく、リビングに階段を設置する間取りも増え、階段を目にすることが多くなっています。

そのため、階段もインテリアとして扱うようになり、階段にはインテリア的な役割が求められています。上り下りするだけでなく、デザイン性の高さや色、リビングからの見え方などが重要視されるようになっています。

階段にはどんな種類がある?

階段にはどんな種類があるのかご存じでしょうか。よく見かけるようなタイプのものから、デザイン性の高いものまで、さまざまなものがあるため、詳しく解説します。

直階段

直階段は名前の通り、直線状に上と下の階がつながっています。階段全体が見渡せる、直線的で建築費用が低い点が魅力です。しかし直線的なため転倒した場合、途中でストップできずに、下まで転がり落ちてしまう危険性があります。

そのため、ある程度スペースをとって勾配を緩やかにすると安心です。また直階段の下にはスペースができるため、階段下収納や子ども部屋などをつくるなど、アイデアしだいでオリジナリティある活用の仕方ができるでしょう。

かねおれ階段

かねおれ階段は、直角に曲がっているのが特徴。折れた部分に踊り場があるため、転倒しても下まで落ちてしまう危険性は減ります。ただし、ある程度スペースを必要とするため、費用は直階段よりは高くなります。

回り階段、折り返し階段

回り階段と折り返し階段は、180度回転するようになっている階段です。回り階段は踊り場がなく、折り返し階段はしっかりとした踊り場があるのが特徴です。安全性を重視したい場合は、踊り場がある折り返し階段にするのがおすすめです。

らせん階段

らせん階段は真ん中の柱を中心にし、らせん状になっている階段です。丸みのある印象で、ほかの階段にはない雰囲気を出すことができます。デザイン性が高くリビングから設置しやすい階段といえるでしょう。途中までが直線の階段で、途中かららせん状になっているデザインの階段もあります。

省スペースに設置できるというメリットはありますが、建築費用は高くなります。また、階段の面積が狭くなる部分があるため、踏み外しやすいというデメリットもあります。

階段をおしゃれにするための5つのアイデア

階段は機能性だけでなく、デザイン性を選ぶ楽しみもあります。階段をおしゃれにするには階段だけを見るためはなく、家全体の雰囲気と合わせ統一感を出すとよいでしょう。いくつかのポイント別におしゃれな階段づくりのアイデアを紹介します。

設置する場所を吟味する

階段は設置する場所や種類、費用などにとって取りつけられる階段が異なります。階段のデザイン性を重要視するのであれば、家全体の間取りといっしょに階段の設置場所を考えましょう。途中で曲がるタイプの階段だと、リビングから設置しても曲がった先の階段部分はあまり目に入りません。階段のデザインにこだわりたい場合は、リビングから見える部分や玄関の階段の部分にこだわるのがおすすめです。

構造にこだわる

どんな構造の階段にするかによって、階段や周囲の雰囲気が異なります。たとえば、スケルトン階段は蹴りこみ板がない分、光を通すので開放感のある印象になります。リビングからそのまま上の階に行くタイプの階段にする場合におすすめです。開放的なリビングを希望する場合は、スケルトン階段を検討してみてはいかがでしょうか。

また、らせん階段であれば、曲線で柔らかい印象になるでしょう。一般家庭でらせん階段の家は多くないので、らせん階段があるだけで目を引きます。ただし、子どもや年配の方がいる場合は、スケルトン階段やらせん階段はつまずいたり転んだりする可能性が高いため、安全性の高い踊り場があるタイプの階段がおすすめです。

荷物が多い、家族が多い場合は、階段の下を収納として活用できる階段がよいでしょう。階段下の収納は普段あまり使わないものを収納したり高さのあるものを収納したりするなど活用できます。加えて、在宅ワークをする場合、小さな書斎スペースにするといったアイデアもあります。階段下はちょっとしたスペースですが、せっかく注文住宅を建てるのであれば、細部にまでこだわりましょう。

素材にこだわる

階段をおしゃれに見せたいのであれば、素材にもこだわりましょう。鉄骨を利用すると、シンプルながらモダンな雰囲気の階段になります。鉄骨の印象が強すぎる場合は、階段の段の部分に無垢材を使って柔らかい印象をプラスするなどすると、おしゃれかつぬくもりも感じる階段になるでしょう。スタイリッシュさを重視するならコンクリートの階段もおしゃれですが、コンクリートは冷たいので素足で歩くには向かない、かたいので足をぶつけるとけがをしやすいというデメリットがあります。

階段はインテリア性を高めるのはもちろんですが、安全面がおろそかになってはいけません。しっかり安全面は考慮しつつ、インテリアとしての美しさを考えるようにしましょう。階段は毎日上り下りするものなので、使いにくい、危険では生活するうえで大きなストレスになります。安全面とインテリア面のバランスを考えましょう。

手すりにこだわる

階段のインテリア性を高めたいのであれば、階段の手すりにこだわるのもよいでしょう。鉄骨で細いデザインの手すりはスタイリッシュな印象に、木の手すりはナチュラルな家の雰囲気に合う手触りのよい手すりになります。手すりのみにこだわると、周囲とちぐはぐな印象になってしまうため、壁紙や周囲のインテリアと調和するようなものにするのがおすすめ。リビングから続きの階段にする場合は、階段に使う素材とリビングに使う素材で同じものを使うと、まとまりのある空間になります。

落下防止部分にこだわる

子どもやペットがいる場合は、落下防止対策を行いましょう。おしゃれな階段を実現するために細めの鉄骨を使うと、大きなすき間ができてしまう場合があります。柱の数を増やすなどすれば落下は防げますが、デザイン性を重視したい場合は子どもが小さいうちは落下防止のネットを張るなどして安全対策を行いましょう。子どもが大きくなったらネットを外すことで、おしゃれな階段を楽しめるようになります。

まとめ

注文住宅は細かなところまで自身好みにできるのが魅力。せっかく注文住宅を建てるためあれば、階段までしっかりこだわりましょう。階段は安全性が高いのはもちろん重要ですが、インテリアのひとつとしてこだわりを出せるポイントでもあります。どんな種類の階段がよいのか、どこにこだわりたいのかなど家族で話し合い、安全かつおしゃれ階段を住宅に設置しましょう。