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公開日:2020/10/15  最終更新日:2020/09/29

最近よく耳にするスマートハウスとは?

販売されている住宅商品には多くの種類があります。中でも注目しておきたいのがスマートハウスと呼ばれる商品です。主にエコな暮らしを実現するためのもので、省エネルギーな仕様をしています。スマートハウスとはどのようなものなのか、メリットなどを知っておきましょう。

消費エネルギー節約のための機器が導入されている家

スマートハウスはTI技術を住宅に取り入れて省エネを実現してくれる住宅商品です。エネルギーを効率良く使うための技術が導入されているので、電気代などの大幅削減ができます。

エネルギーは3つの要素が用意されていて、その1つが「創エネ」というものです。住宅内でエネルギーを作ることができるシステムで太陽光発電などを使用します。2つ目が「蓄エネ」と呼ばれるもので、作ったエネルギーを蓄えることができます。3つ目は「省エネ」で家庭内の商品電力を抑えるためにおこなう作業です。

上記3つのエネルギー要素を駆使すれば消費電力を大きく減らすことができるため、家庭内の電気代を抑えることが可能です。エネルギーマネジメントをおこなうことによって、生活を楽にすることができるので利用してみましょう。

スマートハウスには独自のシステムを採用しています。例えばホームマネジメントシステムという独自の住宅用蓄電池が導入されているので知っておくと便利です。通称HEMS(ヘムス)と呼ばれるもので、家庭内で使うエネルギーを節約管理できます。家電と電気設備を繋ぐことによって、電気やガスの使用量をモニタ-画面で確認できるのがメリットです。

住宅内で使用しているエネルギーは通常目に見えません。そのためどれくらい使っているのは把握しづらいです。HEMSを利用することによってエネルギー消費量を可視化して、利用者に節約する意識を芽生えさせます。またHEMSによって家電製品の自動制御なども可能なので、快適な生活を実現してくれます。

自宅内で使用するエネルギーは太陽光発電機を利用して作るので知っておきましょう。太陽光発電機は住宅の屋根部分に取り付けます。太陽の光を浴びたパネルは光電効果によって発電をおこないます。

太陽発電機は別名太陽電池モジュールとも呼ばれていて、シリコンなどの半導体を使い作られている商品です。半導体に光が当たると日射の強さに比例するかたちで作られる電気の量も増えます。

また太陽電池モジュールはパワーコンディショナーという機器を使用して交流に変換します。太陽電池モジュールで作られる電気は直流になりますが、家庭内では電気は交流が使用されます。そのため直流を交流に変換するパワーコンディショナーは必須です。

さらに太陽電池モジュールで作られた電気は蓄電池に保存されます。蓄電池は電気を貯めることができる機器で、多くの家電製品を経済的に動かすことができます。うまく蓄電池を利用すれば電気料金の大幅削減が見込めるので便利です。

ちなみに蓄電池は充電回数が限定されているので、長期間使用しているといつか機能を失ってしまいます。リチウムイオン電池の主なリサイクルは3500回程度と言われていて、年数にすると6年から10年くらい持ちます。

リチウムイオン電池を長く使えるようにするコツは、容量が50%くらいの状態を維持することです。空の状態や容量が満タンの状態よりも50%くらいの容量のほうが、電池の負担が少なく劣化も起こりにくいです。

ネット・ゼロ・エネルギー・ハウスを実現する家

ネット・ゼロ・エネルギー・ハウスは快適な生活空間と高効率エネルギー、そしてエネルギーを創り家庭のエネルギーコストを0かそれ以下にするものです。通称ZEHと呼ばれるもので、家庭のエネルギー問題に対応します。

スマートハウスを創るときにもZEHは特に重要になる要素なので覚えておいては損はないです。ネット・ゼロ・エネルギー・ハウスは外皮の断熱性能を向上させつつ、高効率なシステムを導入して家庭内の環境を最善に維持するシステムです。

大幅なエネルギーコストの削減が可能で、場合によっては利益につながることもあります。ネット・ゼロ・エネルギー・ハウスは自宅で発電した電気を住宅の電化製品などに使用します。

ただすべての電化製品をZEHで動かす必要はないです。あくまで使用するエネルギーのみに使うものなので、年間のトータルエネルギー消費量と発電エネルギーが同じになるように設計施工をおこないます。

オール電化住宅にする必要がないため、うまく利用すれば余計な費用は削減可能です。日本政府は2030年までに新築住宅の年間一時消費エネルギーを量を0にするために、ZEHを推進しています。実際に政策目標の1つに入っているものなので覚えておきましょう。

ちなみに目標を達成するために政府では誘導支援として補助金が用意されています。補助金をうまく使うことによって、低コストで省エネ住宅を建築することが可能です。どのような人がZEHの補助対象になるのか知っておくと安心です。

ZEHビルダーと呼ばれるハウスメーカーや工務店を利用して住宅を建築している人は補助金を受けることができます。またZEH住宅の基準を満たしたシステムを導入している方、太陽光発電などの設備を導入している人でないといけません。

さらに高断熱装備や効率化などをおこない、一次エネルギー消費量削減効果が一般住宅よりも20%以上ある家を建築する必要があるので注意しておきましょう。地域によって決められた、外壁や屋根などの住宅周りの外周の強化基準を満たしていることも重要です。

どれくらいの金額がもらえるのかというと状況によって変化します。例えば2020年においては戸建て住宅の場合、定額で60万円、ZEH+にだと105万円でZEH+Rだと115万円もらえます。

ZEH+は通常のZEHをさらに高性能化したもので、再利用可能なエネルギーの自家発消費を大きく拡大している住宅です。ZEH+RはZEH+をさらにレジリエンス強化しているもので、停電などをしたときの電源確保や利用温水システムの導入などを実現しています。

省エネ住宅はメリットが多いので知っておこう

スマートハウスでは太陽電池モジュールを利用して電気を作り、蓄電池に蓄えます。蓄えた電気は電気代の高い時間帯に利用することによって大幅にコスト削減が可能です。電気は自由化によって新電力会社などが自由に販売することができるようになりました。

新電力会社では時間帯によって電気料金が安くなるプランなどが用意されています。電気代が高い時間帯は蓄えた電気を使用して、安い時間帯になったら電力会社が供給する電気を使用するといった賢い方法が利用可能です。

また作った電気を電気自動車に使うこともできます。電気自動車は電気を利用して動く車です。ガソリン代金の大幅削減が可能なのでお得感が高いです。蓄えた電気は非常時にも活躍してくれます。

災害により停電をしてしまったときに、蓄電池内にある電気を利用して冷蔵庫やテレビを動かすことができます。ライフラインを確保することも可能なのでスマートハウスにして損はありません。

 

スマートハウスにすることによって家庭の電気代は大幅に削減できます。さらに消費エネルギーコストを0以下にすることも可能なので大変便利です。ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス通称ZEHと呼ばれるものも、スマートハウスと深い関わりがあります。

ZEHは政府が推進するもので、自宅の電気を0かそれ以下にするための要素です。補助金なども出ているため、うまく利用すれば低コストで省エネ住宅を建築できます。

スマートハウスは蓄電池と太陽電池モジュールを使用して電気代の削減をおこなえるのがメリットです。さらに電気自動車に利用可能、停電時にはライフラインの確保も実現してくれます。