住友林業株式会社は言わずと知れた木造住宅メーカーの最大手です。創業したのは1691年、つまり江戸時代の元禄4年にさかのぼるというのですから、さすがは住友ブランドです。
営業種目は資源環境事業(国内山林の経営、バイオマス発電事業ほか)、木材建材事業(木材・建材の仕入・販売ほか)、生活サービス事業(リース、保険代理店業ほか)、海外住宅・不動産事業(海外における、戸建住宅・賃貸住宅等の建築工事の請負ほか)と多岐にわたり、国内の住宅・建築事業に活かされています。
「国土の1/1000を所有している会社」とまで言われていて、母体も大きいため、安定感は抜群。エコロジーや省エネ住宅~ZEHなども最先端で実現し、木造住宅メーカーをつねにリードする存在として尊敬を集めています。
住友林業と言えば有名なのはBF構法
住友林業と言えば『ビッグフレーム構法』(以下はBF構法と表記)が有名です。主要構造材に独自開発のビッグコラム(大断面集成柱)を採用。接合部は金属相互を直接結合するメタルタッチ接合。
BF構法は、日本で初めて梁勝ちラーメン構造を木造住宅で実現した構法です。優秀な耐震性をキープしつつ、自由度の高い設計を実現しています。
■ 幅は通常の柱の5倍以上!驚異の剛度を誇る超タフなビッグコラム
一般的な柱が105mm角であるのに対して、105mm×560mmのビッグコラムを主要構造材として使用。充分に乾燥させた板材を何層にも重ねることにより、脅威の剛度とすぐれた寸法安定性を実現(※他の寸法のビッグコラムを併用するケースもあり)
■ 柱型が出ない。美しい空間を実現
ビッグコラムは長方形柱のため、室内に柱型が出ることがありません。室内の意匠性が高まり、機能的になります。
■ ビッグコラム、梁、基礎をひとつに。金属同士で緊結するメタルタッチ接合
接合部の接点が金属相互の木造ラーメン構造は、住友林業が独自開発したものです。
■ 既存の木造金物構法に比較し、さらに高い強度に
柱と梁に埋め込まれたフィンボルトをねじ形状にしました。木材と接する表面積が増え、めり込みが少なくガタや狂いがなくなるため、強固に固定することが可能です。
独自に開発した構造計算システム「WiNX(ウィンクス)」で建物および基礎の構造設計を実施。より広い開口部をつくることが可能になり、各階の空間を自由に構成できる構造を持ちます。
驚異の断熱性能
住友林業では、木造住宅各部に適合する断熱部材を選定。2020年の省エネ基準適合住宅の義務化を視野に入れた高断熱性能を早期に実現しています。夏の日射熱と冬の熱損失を少量化することに成功し、四季を通じて家中を過ごしやすく保つことで、冷暖房のエネルギーを節約しました。
■ 冷暖房費をセーブ。次世代断熱仕様の住まい
断熱性にすぐれた木の家であることに加え、断熱性をより高めて次世代の省エネルギー基準を大幅にパスしました。
■ 全地域にて次世代断熱を推進
1999年3月、建設省により日本の断熱化基準が改正されました。一般に『次世代省エネルギー基準』と呼ばれています(1地域・北海道から7地域・沖縄県まで)
住友林業では、省エネ4~7地域では、次世代省エネルギー基準が3地域にて求めるUA値の基準相当の断熱仕様を採用しています。年間のエネルギー使用量や光熱費を大幅に削減可能です。
■ アルゴンガス入りLow-E複層ガラス採用
窓の性能は家全体の断熱性を左右してしまいます。住友林業では特殊金属膜をガラスにコーティングした「Low-E 複層ガラス」の中空層に、熱伝導率が低い「アルゴンガス」を封入。断熱性・遮熱性を高め、光熱費節約に貢献します。
次世代省エネルギー基準を上回る基準で断熱性を高めるとは、さすがは住友グループ。住友林業の環境意識の高さは相当なものですね。
空気環境も重視
空気環境というのは目に見えません。しかし、住友林業はそこにも最高水準の性能を求めました。
ホルムアルデヒドなどのVOC(揮発性有機化合物)をできるだけ低減化するため、部材開発からはじめ、きびしい目で建材を選び抜くことに腐心。人体に有害な化学物質をできる限り取り除き、安全な毎日を送れる住環境を実現しています。
■ すべての素材がFフォースター
星による格付けは何もレストランやホテルだけが行っている訳ではありません。ホルムアルデヒド放散等級にも星の格付けは採用されています。最上位規格を示すマークこそがFフォースターです。
住友林業では、建材や建具、壁・天井クロスなど、すべての素材にFフォースター等級のものを使用して住まいの安全性を確保しています。
■ ビッグフレーム構法では24時間計画換気システムを装備
換気が充分ではない屋内は、建材や家具から出るVOC(揮発性有機化合物)やほこりなどで汚れていきます。また、換気不足から湿気がたまることで結露やカビの原因となり、家の耐久性も下落。
住友林業がビッグフレーム構法でつくる家には一定の換気量を確保できる「24時間計画換気システム」を装備しています。いつも新鮮な空気が取り入れられ、よどんだ空気は屋外に排出されるシステムです(※マルチバランス構法にも採用)
■ 全館空調システム『エアドリームハイブリッド』もある
全館空調システムに「外気冷房」の機能が加わってグレードアップされています。『エアドリームハイブリッド』は、機械と自然、それぞれのパワーを融合。ハイブリッドな空調システムです。
高気密・高断熱だからこそ空気を清浄化することが大切。これからは健康住宅の時代ですね。
住友林業株式会社の施工事例
施工事例①
施工事例②
まとめ
住友林業について書いてきましたが、さすが木造住宅メーカーの最大手ですね。これでもかと言わんばかりに高機能な家づくりがなされていました。
ほかにも遮音性、耐風・耐積雪性、メンテナンス性、ユニバーサルデザイン、防犯対策など、ありとあらゆる住宅性能をトータルに高めています。このような先進的なハウスメーカーがあればこそ、業界全体の水準も引き上げられるというもの。
これからも木造住宅のリーディングカンパニーとして、走り続けてくれることでしょう。しかし、それだけに住宅の単価が高いことと、土地探しは関連会社が担当していることが惜しまれますね。
住友林業株式会社を利用した方の口コミ・評判を集めてみました!
一生の宝です。
学生の頃、住宅展示場内の住友林業でアルバイトをしていました。そのとき得た住友林業の施工技術やお客様に対する誠実な営業方針から、家を建てるなら住友林業でと思っていました。住友林業の魅力は設計力と銘木での家造りです。デザイン性だけでなく住む人のことを一番に考えた設計ですし、日々の生活の中で提案された通りにして良かったと思うことが沢山あり、住宅メーカーとしての経験の深さを感じさせます。安心感も高く快適です。価格以上の高級感も感じられ大満足です。
→木造住宅メーカーの最大手である住友林業は、リーディングカンパニーとして常に高機能な家づくりを追求しています。
強度と開放感の両立を実現した「ビッグフレーム構法」をはじめ、全館空調システム「エアドリームハイブリッド」などデザイン性・機能性どちらも叶える設計力が1番の特徴といえるでしょう。
投稿者さんは以前住友林業でアルバイトをされていたそうですが、内部から見ても高い技術や誠実な営業の仕方は強く感じられたようですね。
会社情報
・会社名 :住友林業株式会社
・住所(本社) :東京都千代田区大手町1-3-2(経団連会館)
・電話番号 :042-643-6066(八王子展示場)/042-656-8017(八王子第二展示場)
・営業時間(展示場):10:00~17:00
・定休日 (展示場):年末年始を除き無休
住宅展示場へのアクセス情報
・展示情報
展示場名:■ 八王子展示場/八王子第二展示場
住所:東京都八王子市大谷町234 ABCハウジング八王子住宅公園内
最寄り駅:北八王子駅 車で6分