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公開日:2022/01/15  最終更新日:2021/11/09

工務店に注文住宅建設を依頼するのがおすすめな人の特徴とは?


注文住宅を建てるとき、いくつか選択肢があるでしょう。それぞれの選択肢に特徴があるため、人によって向き不向きがあります。中でも、街の工務店に依頼することがオススメできる人はどんなタイプの人でしょうか。今回の記事では、工務店への向き不向きと向いている人向けに工務店の選び方をご紹介します。要チェックです。

工務店に注文住宅建設を依頼するのがおすすめな人の特徴

街で見かける工務店でも注文住宅を依頼できます。ただ、工務店ならではの特徴があるため、そこをきちんと押さえておかないと、依頼してみたけど合わなかったということになりかねません。住宅はとても大きな買い物です。一度買ったら、何十年も使うもののため、納得のいく形で建てたいものです。工務店ならではの特徴を踏まえつつ、どんな人に向いているのかを解説します。

■工務店の特徴

まず、たいていの工務店は、大手のハウスメーカーのようにテレビCMを流したり、モデルルームを設けたりして見た目でわかる大規模な宣伝をしていないことがほとんどです。もちろん、これまでの販売実績などについて写真を基に説明してくれたり、依頼したときには完成予想図を見せてくれたりする、ということはあるでしょう。

しかし、中小規模の事業者が多いゆえ、大手のハウスメーカーのような派手な宣伝はしていないことがほとんどです。したがって、そういった宣伝費等がかかっていない分、比較的リーズナブルな費用で注文住宅を建てることができることも多いようです。

また、建築現場の状況に応じて施工方法を変えるなど、柔軟な対応ができることもメリットです。地場の企業であることも多いので、その土地の地盤や風土をよく知っているがゆえのアドバイスなどをもらえることも特徴かもしれません。

ただし、工務店にたとえば設計事務所のような独創的なデザインのプランを建ててもらうようなことを依頼することは難しいことが多いようです。そして、最新の設備機器に対する知識が工務店によって差があったり、職人によってでき映えが左右されたりすることがあるので、そういったところはデメリットとして認識しておく必要があります。

さらに、工務店での家づくりでは、展示場のような実物をいろいろ眺めてみる機会がないことが多いため、イメージを掴みにくいこともあるでしょう。そういった場合は、住宅設備機器メーカーのショールームまで足を運んで実物を見てくるということも必要になることがあります。

■工務店が向いている人の特徴

ここまでをまとめると、工務店に注文住宅の建設を依頼する場合、細かなところへの注文も受け入れてもらえることが期待できる一方で、場合によっては品質を維持するために自分で動かないといけない場面もあるということになるかと思います。したがって、自分で家づくりに積極的に関わって、自分らしいこだわりの住まいを建てたい人に向いているといえるでしょう。

工務店に注文住宅建設を依頼するのがおすすめできない人の特徴

一方、工務店に注文住宅の建設を依頼することをオススメできない人の特徴についてもまとめます。先ほども書きましたが、注文住宅の特徴として、「中間マージンが削減できるため、コストを抑えやすい」「小規模な会社の場合、細かい部分の注文など融通が効きやすい」といったメリットがある一方で、「コスト削減のため、ハウスメーカーのように実験設備などは持っていないために実物を見る必要があるときは、どこかへ出向かないといけない」「職人の腕に当たりハズレがある」ということを挙げました。そうした面から考えると、次のような人は工務店への依頼が向かないといえそうです。

まず、「ブランドにこだわる人」は、当然、工務店よりも大手のハウスメーカーを選ぶべきでしょう。工務店はブランドを売るスタイルではないところが多いため、向いているとはいえません。

次に、「ワンストップですべてお任せしたい人」も向いているとはいいにくいでしょう。細かいところまで融通が利くところがメリットでもあるという点もあるうえ、ワンストップでお任せしたいといえばやってくれそうですが、それならば大手のハウスメーカーに依頼した方が工期を短くできることがあるなどのメリットもあるため、工務店が向いているとはいいにくくなります。

そして、「すべてにおいてカチッとしていないと気が済まない人」も工務店より大手のハウスメーカーを検討した方がよいでしょう。先ほども書いたように、職人による当たりハズレがあるので、すべて思いどおりになるとは限りません。大手のハウスメーカーは、細かいところまでの融通は利かないことが多い分、決められた仕様通りにカチッと対応してくれる可能性は高いでしょう。

注文住宅建設を依頼する工務店選びのポイント

注文住宅の建設を工務店に依頼したいということになったとき、どのように工務店を選んだらよいでしょう。工務店はそれぞれに得意不得意があり、一つひとつの技術のスキルにも差があるため、どこに頼んでも同じように家が建つというわけではありません。アフターサービス体制もマチマチです。家づくりに対する思い入れや考え方も違うことでしょうから、建てる本人との相性も大切です。

そういった面から考えると、工務店選びに失敗すると、理想の家づくりができなかった、工期が予定より大幅に伸びてしまった、予算をオーバーしてしまったなどということに見舞われる可能性もあるのです。工務店はきちんと選んで決める方が得策です。

では、どのように工務店を選んだらよいのでしょうか。注文住宅の建設を依頼する工務店を選ぶ基準としては、まず、長年、その土地で営業していて、売上高や年間施工棟数が多い工務店であることというのが一つの視点になります。工務店は地場の企業が多いので、地元での実績が多い会社は地元での信頼関係がきちんと築かれている会社であることが多いのです。

次に、工務店の信頼性を客観的に見極めるポイントとして「住宅完成保証制度」への加入の有無が挙げられます。住宅完成保証制度に加入している工務店を選ぶと、万が一、工務店が倒産してしまった時にも、建築会社の引継ぎで生じた追加費用や前払い金が保証されるため、新たな負担を最小限に抑えられて安心です。また、事業者登録を希望する工務店には審査があるため、加入している工務店は信用力もあると見ることもできます。

その他に見るポイントとしては、有資格者の在籍数なんかも挙げられます。一級建築士や二級建築士、一級施工管理技士などの有資格者の在籍数も、技術力を見極めるポイントです。

あとは、実際に工務店を訪ねてみて、話を聞いてみるとよいです。工務店によって得意とする工法には違いがあるので、確認を兼ねて、どんな工法でどのように施工した実績があるのか、これまでの施工事例の写真を見せてもらうと、デザインの志向などが判断できます。

その他、家を建てる上でのこだわりがあれば、それを実現してもらえそうか相談してみましょう。そこで難色を示されるようであれば、他の工務店も当たってみるとよいと思います。ただ、難色を示された場合でも、その理由をしっかり丁寧に説明してくれる工務店なら、腕がしっかりしている証拠でもあるかもしれません。

ただ面倒とか、あまり得意ではない、ということではなく、技術的にそういった仕様はこういう点で難しい、というような説明をしてくれる工務店は、しっかりした技術や知識の下で、あなたのこだわりたい部分についてコメントしてくれていると考えられます。むやみに好感触だったからという理由だけで選んでしまうのもマズいところがあります。

まとめ

今回は工務店に注文住宅の建設を依頼するのがおすすめな人の特徴と、依頼するときに頭に入れておくとよさそうなことをまとめました。工務店はいろいろ特色があります。大手のハウスメーカーにはない個性を重視する場合には、工務店も選択肢として有力といえるでしょう。自分の家づくりに対する思いや考え方に合わせて選んでみてください。