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公開日:2019/07/15  最終更新日:2019/08/02

注文住宅を建てて入居するまでの流れや期間を知っておこう

八王子で住まいをつくる場合は、経験の無い中で成功させなければなりません。そのためには依頼の仕方や全体の流れをつかんでおく必要があります。打ち合わせから工事完成と入居までの期間を把握することも大切です。

失敗しないためには事前の準備が大切で、計画的な依頼を心がけることが必要となります。

予算と時期を明確にした失敗しない依頼

八王子で注文住宅を建てる場合は具体的な計画が必要です。何のために住まいを求めるのかを明確にし、目的を意識化させることが大切となります。目的がはっきりしない場合は、途中で方針が曖昧になることもあるので注意が必要です。依頼前に決めなければならないのが予算と時期となります。

自己資金や融資により用意できる金額を決定させ、許容できる工事期間も見当をつけることが重要です。融資に当たっては金融機関と協議し、借りられる金額を提示してもらうと良いでしょう。

融資は普通の金融機関の他、住宅金融支援機構でも扱っているので検討が必要です。いつまでに完成させなければならないかを決め、引越し等の大まかな計画を立てるのもこの時期が良いでしょう。注文住宅では何を大切にするかの譲れない条件を明示するのも良い考えです。

土地が決まっていない場合はどの地域に住みたいのかも意見を集約する必要があります。土地は単独で不動産会社に依頼する以外にも、ハウスメーカーに建物と一緒に頼むこともできます。土地を選ぶことは建物を建てることよりも重要なのを知ることが大切です。

成否を左右する依頼先の慎重な選択

注文住宅を建てる場合に成否を左右するのが依頼先の選択です。八王子で依頼する場合はハウスメーカーか工務店かの選択となります。ハウスメーカーは全国規模で営業を展開していることが多く、安心して依頼できるメリットがあります。

その反面、大きな会社は依頼者の個別の要求を聞き入れてもらえない心配も否定できません。地元の工務店は地域に密着した活動を展開しています。専任の営業担当がいない場合もあり、依頼者自らが探し回る必要もあるかもしれません。それでも、信頼できる依頼先を探せたら、その後の作業は楽になります。工務店は利益よりも技術的な完成度を優先します。

小規模なところは経営面で心配となるので、完成保証をつけてもらうと良いでしょう。設計はハウスメーカーも工務店も自前で行うのが原則です。

しかし、現代のセンスを取り入れた最新のデザインを希望する場合は設計事務所へ依頼することもできます。その場合、施工は工務店に依頼することになります。ハウスメーカーは原則として外部の設計者に依頼することを認めていないので注意が必要です。

要点を踏まえた漏れの無い打ち合わせ

八王子で注文住宅の依頼先を決めた場合は、担当者との打ち合わせに移ります。注文住宅は自由に施主の意向が取り入れられますが、それは設計段階に限られます。詳細な図面が完成し、建築確認申請が提出された場合は、その後の変更は難しくなるので注意が必要です。

打ち合わせでは施主の希望を明確に伝えることが大切となります。原則として目的が明確に共有できてないと、大事な部分が伝わらないまま工事が始まってしまい、希望と違ったものができてしまう可能が少なくないのです。以心伝心で施主の希望が伝わることは無いと考えて、明確に思いを理解してもらう努力が必要となります。

希望する内容を理解してもらうためには箇条書きした文章や写真などが有効です。どうしてその希望に至ったかの経緯を説明するのも効果的なので、なんでも話すようにしましょう。施主が話したつもりの内容が相手に伝わっていないことも考えられます。

特に職人が打ち合わせに来ることもある工務店には話が伝わらないこともあるので、確認が大切です。こちらの希望を話して確認し、図面に記載されていることを確かめることも必要となります。

後戻りのできない建築確認申請の提出

依頼先で作成する図面は主に3種類です。施主と打ち合わせするための計画図が最初に示され、建築確認申請に使う実施設計図がそれに続きます。現場では施工図が使われますが、施主がそれを見ることは通常はありません。プランが決まるまでは計画図が用いられます。

計画図は何回も書き直すのが原則なので、施主は遠慮なく希望を反映してもらうことが大切です。計画図が決まるまでは、何回でも変更が可能です。平面プランと外観が決まった段階で実施設計図が書かれます。実施設計図の目的は役所等に提出する建築確認申請と工事の見積もりです。建築確認申請は建築基準法に定められた大事な手続きで、それをしないと建物を着工することができません。

また、建築確認申請で提出した内容と違った工事をした場合は施主や工事関係者が処罰されることもあるので、注意が必要です。したがって、実施設計図が完成して建築確認申請が提出された時点で、事実上は変更ができなくなります。注文住宅の設計を進める場合はこのことを認識し、計画図の段階で内容をつめておくことが必要です。

やっと始まる建築工事の必要知識

注文住宅は建築確認申請が許可された時点で着工が可能となります。依頼された工事会社ではその時点で見積もりを施主に提出します。予算が合えば契約の上、工事が着工されます。予算が合わない場合は設計からやり直しになることもあるので、面積を大きくし過ぎないことが必要です。注文住宅では通常、着工まえに施主が主催して地鎮祭が行われます。

この儀式は工事の安全を祈願するもので、やっておいたほうが無難です。このように、注文住宅では依頼者の施主は単なる客ではなく、施しの主体として位置づけられるので、様々な手間が発生します。工事が進み、柱や梁の骨組みが完成した時点で上棟式が行われます。

上棟式は施主と職人が実際に顔を合わせる唯一の行事となります。この行事により依頼する側の施主と実際に工事を行う職人が心を通じ合わせることになります。工事中は現場監督の許可を得た上で現場を見ることができます。

上棟式以外でも基礎工事や内装工事などは出来具合を確認できる貴重な機会を与えてくれます。工事現場で注文がある場合は直接職人に指示することは避け、現場監督を通すのがルールです。

完了検査から引渡しまでのトラブルのない流れ

工事が終了に近づくと、引き渡しの準備が行われます。施主側では最終的な工事代金の支払いが必要で、工事会社は図面の通りの建物を完成させる義務が発生します。もし、施主の要望と異なる部分や納得できない部分がある場合は、引渡しを受ける前に申し出ることが必要です。施主も最終的な建物のチェックに立ち会う必要があります。

その時は窓やドアの開き具合を実際に確かめることも必要です。引渡しの前には設備機器等の取り扱い説明が行われます。設備機器を使うためには一定の知識が必要となるので、不明なことは遠慮なく質問することが大切です。引き渡しがあったら、その日から建物に住めるように、事前の準備をすることが必要となります。カーテンや電灯と表札の設置が必要な場合もあるでしょう。

電気・ガス・水道などは事前の申し込みが必要な場合もあります。住民票の移動や税金関係の連絡と共に、登記が必要な場合も出現します。新たに引っ越す場合は隣近所への挨拶も大切です。町内会への入会など、新たな土地での生活を円滑にするためには、一定の手続きが必要となります。

 

八王子で注文住宅を建てることは何回も経験できるものではありません。家づくりを成功させるためには事前の計画が大切となり、依頼先の選択で成否が決まります。経験の少ない家づくりを成功に導くには、全体の行程の流れを事前に知っておくことが決定的に重要です。