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公開日:2020/04/15  最終更新日:2020/04/23

分譲(建売)住宅に潜む罠!?分譲住宅に住む際に注意すべきこと

八王子で分譲住宅を建てる場合には、いくつかの注意点があります。分譲住宅は注文住宅とは異なり、すでに建物が出来上がっているのが特徴です。そのことに関するメリットとデメリットを把握し、分譲住宅に特有の注意点を守ることで、失敗することなくマイホームを求めることができます。注文住宅との違いを知ることは、特に重要なことです。

土地と周辺環境に関する見逃せない注意点

八王子で分譲住宅を求める場合は、土地と周辺環境に注意が必要です。一般に土地が決まっている場合はチェックが怠りがちになります。新たに土地を探すのと異なり、条件の設定が甘くなるためです。

また、建物に注意をそがれて、土地や周辺環境に対するチェックが疎かになることも関係しています。そうならないためには、建物とは別に必要なチェックをすることが大切なのです。土地は立地条件が大切で、最寄り駅からの徒歩時間は最大の関心事となります。

実際に駅まで歩いてみて、時間を確認するくらいの慎重さが欲しいところです。その土地が安全かどうかは、自治体が発行しているハザードマップを見る必要があります。ハザードマップで洪水の発生がない地域であることを確認しましょう。八王子でも河川に近いところは洪水の危険があるので注意が必要です。

新たに造成された土地の場合は、盛土か切土かの確認も大切となります。盛土よりも切土が地震に対して安全なことは一般に知られています。がけ崩れの危険地帯となっていないことや、高低差のない敷地であることも必要です。

どこで建てたのかを把握することの重要性

八王子で分譲住宅を求める場合は、どこで建てたのかを知ることが大切です。住宅は必ず、どこかの職人によって建てられます。販売が大手の会社であったとしても、実際に建てるのは大工であるのは変わりありません。

大工は一般に工務店に所属しているので、実際に建てた工務店を知ることが大切です。地元の信頼できる工務店が建てたのであれば、問題は少ないと言えます。それに対して、特定の業者が介在しないで、フリーターの職人によって建てられたものは後々の問題が生じやすくなります。

販売が大手の会社であっても問題がない訳ではありません。大手の会社では工事を下請けに出すのが一般的なので、必ずしも安心はできないのです。

逆に、地元の中小企業が販売する物件でも、問題なく作られているものがあります。販売者が大手か地元かの違いよりも、実際の工事を信頼性の高い工務店が行っていることの方が大切なのです。良い施工者かどうかの把握は簡単ではありませんが、創業年数が古いかどうかや従業員の数などにより判断が可能です。

出来上がっている建物の性能を知る方法

分譲住宅は新築と異なり、現場をチェックすることができません。そのため、手抜き工事が行われた場合は把握が難しくなるのです。分譲住宅の性能を知るには、客観的な基準に適合していることを確認する方法が効果的となります。

現在では、住宅を客観的に知る方法として、長期優良住宅や住宅性能表示のそれぞれの基準があります。長期優良住宅の認定を受けた建物は、耐震性や省エネ性、耐久性や可変性などの性能が一定水準以上であることが推測できます。

特に現場検査を行っている物件は、手抜き工事のチェックにもなるのです。住宅性能表示は特定の項目に関しての能力を認定しているもので、耐震等級3が取得してあれば、大きな地震でも倒壊の恐れがほとんどありません。建売住宅は建築基準法による建築確認申請を受け、現場検査も通っています。

しかし、これらの審査は最低限の基準を満たしていることを示すものにすぎず、納得できる性能を満たしているとは言えない場合もあるのです。現場をチェックできない建物であるからこそ、客観的な基準が必要となります。

生活に合った間取りかどうかを知る方法

注文住宅とは異なり、建売住宅の間取りは決まっています。すでに出来ている間取りは標準的なもので、変わったものではありません。しかし、通常は少しずつ違う部分があるはずです。その違いを確かめて、自分たちの生活に合っていることを確かめる必要があります。

極端な言い方をすれば、人間はどんな間取りでも合わせることができます。問題は実際の生活に合わない間取りがストレスとなり、後悔することがある点です。建売住宅で確かめなければならないのは、間取りが生活上のストレスとならないことです。もし、生活上のストレスとなるほど間取りが違ったものであれば、やめた方が良いでしょう。

間取りでは住まい方の点をチェックするだけでなく、メンテナンス費用が発生するかどうかも問題とすべきです。バルコニーの下部に部屋があるような配置の場合は、雨漏りの発生が予想されます。

バルコニーの下部には部屋がないことを確認することも大切です。屋根や外壁の性能も確かめる必要があります。屋根や外壁に耐久性がない場合は、メンテナンス費用がかさむことが予想されます。

価格に含まれるものと含まれないものを見分ける必要性

八王子で分譲住宅を求める場合は、価格に含まれているものと、そうでないものを見分けることが必要です。設置されている設備や置かれているものがすべて価格に含まれていることを確認すると共に、新たに住むために他に何が必要なのかも確かめる必要があります。

引き渡し後の工事が必要となって、余計な費用がかさむことは避けなければなりません。そうならないためには想像力を働かせ、追加工事が発生しないことを確かめる必要があるのです。

オプションが用意されている場合は、それを選ぶことで追加になる金額を把握し、納得できる形で注文することが大切です。追加工事が必要な場合は他の業者に別途発注したほうが良いのかを判断し、やってもらう工事と区分することが必要です。

カーポートは建築確認申請が必要な場合もあるので、本体と一緒にしてもらった方が良い場合もあります。物置などは別途に依頼してもかまわないでしょう。他にもカーテンや照明機器など、区分のはっきりしないものもあるので、事前に確かめておくことが必要となります。

未完成物件とお金を払うタイミング

八王子で分譲住宅を購入する場合は、代金の支払時期を間違えないことが大切です。お金を払ってしまうと、その後は何もしてくれない可能性が高まります。お金を払うのは、要望がすべて叶えられて以降に行う必要があるのです。

住宅は未完成物件でも、建築確認申請が済んでいれば、売買契約をすることができます。通常、売買契約と代金の支払いは別のものです。代金の支払時期は契約書に記載されますが、実際の支払いは引き渡しの後であることが望まれます。

引き渡しの前に代金を支払ってしまうと、欠陥部分の補修などが行われないこともあるのです。取引相手が小さな会社の場合は、相手が倒産する危険があることも認識することが大切となります。このご時世では大きな会社でも倒産の危機はありますが、小さな会社ならばなおさらなのです。

最近支払いは実物の引き渡しを受けた後であることが原則となります。もし契約が満たされていない箇所があった場合は、引き渡し前に補修や取り換えを要求することが必要です。正当な要望を聞かない場合は、支払いを遅らせることも考慮しなければなりません。

 

八王子で分譲住宅を求める場合はこれらの注意点を守ることが最低限必要です。取引にあたっては専門家である第三者に立ち会いを依頼するのも良いかもしれません。住宅は高い買い物なので、失敗は避けたいものです。そのためには安全に取引ができるように、専門家である第三者の活用が望まれます。細心の注意を払うことで、間違いのない取引が可能となるのです。