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公開日:2021/06/15  最終更新日:2021/06/29

子育てしやすい注文住宅を建てるために意識するべきポイントとは?


子育て世代にとって注文住宅を建てる際、どこに家を建てるか、子ども部屋はどうするかなど悩むポイントが数多くありますよね。そこで今回の記事では土地と間取りに注目し、子育てしやすい注文住宅を建てるために意識すべきポイントを紹介します。子ども部屋についても、メリットとデメリットを挙げてお伝えしているため、参考にしてくださいね。

子育てしやすい土地とは?

子育てをする際、その土地が安全に暮らせる地域であるかはとても重要です。今回は大きく3つに分けて、子育てしやすい土地の条件を挙げました。安心して子育てできる土地を探している人は、この3点を意識してみてはいかがでしょうか。

よく利用する施設に通いやすいか

子育て中は保育園や子育て支援センター、小児科の病院など、さまざまな施設を利用することになります。施設が通いやすい範囲にあることは、子育て世代にとって大きなメリットとなるでしょう。

たとえば、共働き世帯が送り迎えしやすい場所に保育園があるか、家の近くに頼れる小児科病院はあるかなどを、チェックしてみてはいかがでしょうか。また近隣にスーパー・ドラッグストアがあれば、家事の負担も減らせます。食料品や日用品などの日常生活に必要な買い物が気軽にできるかもあわせてチェックするとよいでしょう。

子どもが安心して歩ける環境か

大型トラックなどがよく走行する道路や夜遅くまで営業している繁華街などが家の近くだと、安心して子育てができるでしょうか。できれば自宅周辺の道路は交通量が少なく、歩道が整備されているとうれしいですよね。

また、子どもたちが安全に遊べるような見晴らしのよい公園や、神社の境内などが近くにあると心強いものです。安全な遊び場は、子どもたちがのびのび成長する手助けをしてくれるでしょう。

ご近所さんとのコミュニケーションがとりやすいか

子育てには地域のコミュニティとの関わりが欠かせません。そのため、周辺の住人の輪に溶け込みやすい地域がおすすめです。たとえば、古い住宅地は高齢化のため、なかなかママ友が作りにくい環境といえるかもしれません。古くから住む人や新しく住み始めた人など、さまざまな年齢層が暮らす地域であれば、公園や子育て支援センターなどで知り合いもできやすいでしょう。

また、親戚や子育ての相談をしやすい友人が近くに住んでいれば、さらに安心です。これらの考え方は人それぞれですが、子育ては労力がかかり悩むことも多いものでしょう。近くに子育て支援センターなどの公共施設があるかチェックしてみてください。いざというとき心強いですよ。

子育てしやすい住宅を建てるために意識するべきこと

家事をしやすい間取り

忙しい子育て中の家事負担を少しでも減らすために、間取りを工夫してはいかがでしょうか。収納スペースやアイロン台を併設した洗濯室を設けたり、掃除がしやすい建材を使用したりするなど、家事を効率的にこなせるように、住宅を建てる際は意識してプランニングしてみてくださいね。

子どもを見守れる間取り

キッチンから食事の支度をしながら子どもを見守れたり、2階へ上がる階段をリビングに設けたりするなど、子どもとコミュニケーションをとりやすい間取りにしてはいかがでしょうか。自然と会話の生まれる間取りにしておけば、自分の部屋にこもりがちな思春期になってもお互い安心して暮らせます。

子どもの成長を考えた間取り

子どもが成長するにしたがい、子ども部屋をどうするのか悩むものでしょう。幼少期は子ども部屋が必要ないかもしれませんが、中・高校生になると子ども部屋を欲しがるようになります。とくに自立心の強まる思春期には、子どもにとって自分だけのスペースがあることは重要です。

子ども部屋があると引きこもってしまうのでは?と心配にもなりますが、子ども部屋をもたないと自宅以外に自分の居場所を見つけ、家に寄り付かなくなる場合も考えられます。できる限り自室をもたせられる間取りを考えておき、子どもの成長や個性に合わせて各家庭で工夫しながら部屋を使っていくとよいでしょう。

たとえば間仕切り壁や家具で子どもだけのスペースを作ったり、将来は子ども部屋にする想定で収納部屋やゲストルームとして利用しておいたりするなどの工夫もできますよ。

防犯面

子育て中は、とくに家の防犯面が気になるものです。住宅の防犯面を強化したいなら、侵入防止対策がされた玄関ドア・窓を使用したり、通話機能があるカメラ付きインターホンを設置したりするなど対策しましょう。

住宅の広さ

快適に過ごせる家の広さは家族構成によって異なります。国土交通省の参考資料である住生活基本計画によると、居住面積水準は単身者で55㎡、夫婦で75㎡、夫婦と子ども一人で100㎡(3~5歳児がいる場合には87.5㎡)、夫婦と子ども2人の場合は125㎡(3~5歳児がいる場合には112.5㎡)です。子どもの成長に合わせて都度リフォームするわけにもいかないので、家を建てるなら、家族を全員大人として換算して床面積を算出することをおすすめします。

子ども部屋は作るべき?

それではここから、注文住宅に子ども部屋を作るメリットとデメリットをそれぞれ3つずつ挙げていきます。

注文住宅に子ども部屋を作るメリット

子ども部屋を作るメリットはたくさんありますが、今回は注目していただきたい3つのメリットを挙げてみました。ひとつ目のメリットは、子どもにとって自分だけの落ち着けるスペースができることです。自然と自分と向き合う時間が増えるでしょう。1人で考えることで子どもに自立心が育まれ、着替えや睡眠などの自己管理もしやすくなります。

また、自分の所有物と家族の物とをはっきり区別できるようになることもメリットです。そうすることで掃除や整理整頓など、所有物の管理につながります。

さらに現段階で子どもが大きければ、子どものアイデアや意見を建築に取り入れることも可能です。家の建築という、人生においてなかなかないイベントを子どもとシェアできることは、親にとっても子どもにとってもかけがえのない思い出になるでしょう。

注文住宅に子ども部屋を作るデメリット

子ども部屋を作るデメリットのひとつ目は、親の目が届かなくなることでしょう。子どもが子ども部屋にこもると、自然と親の目が届かなくなります。子ども部屋に行くには必ずリビングを通らなければならないなど、子どもにとって心地よい距離感でコミュニケーションがとれるよう工夫してみてはいかがでしょうか。

また、自分だけの空間だからと、掃除・片づけをしない子どももいることもデメリットのひとつです。本人のペースも大切にしたいですが、掃除や片付けの習慣をつけるためにも、手伝いが必要な場合もありますね。

さらに子ども部屋を作っても、子ども部屋が必要な期間は短いこともデメリットとして挙げられます。子どもが成長するにつれて夜遅くまで外出していたり、学校活動が忙しくなったりすると、家で過ごす時間が短くなる傾向にあるのです。わざわざ個室を設けなくても、荷物を置くスペースを確保するなどして対応するとよさそうですね。

 

子育て世代にとって注文住宅を建てる際、どこに家を建てるか、子ども部屋はどうするかなど悩むポイントが複数ありますよね。そこで「子育てしやすい土地の条件」や「子育てしやすい住宅を建てるために意識すること」、「子ども部屋を作る場合のメリット・デメリット」について解説しました。子どもを育てるためにも住宅は重要です。この記事で解説したポイントを意識して、どのような住宅を建てるか検討してみてくださいね。