八王子の工務店で家を建てる際、どんな家にしようか悩む方は少なくないでしょう。一生に一度レベルの大きな買い物だからこそ、後悔がない満足できる家にしたいと願う方がほとんどです。近年住宅を建てている方に人気が高い、レジリエンス住宅をご存じでしょうか。こちらの記事では、レジリエンス住宅がどんなものかをご紹介します。
レジリエンス住宅とは
レジリエンス住宅とは、外部から受ける力や影響に非常に強い、屈強な家のことを指します。たとえば平常時には住んでいる方の健康や安全を高められるような工夫が施されており、ご家族が健康的で安心して暮らせるように作られているのが特徴です。火事や地震などの災害時にはお住まいの方の命を守れるように、崩れにくく燃えにくい頑丈さを見せつけ、ギリギリまで家族を守ります。
そして、災害後に少しでも被害を減らせるよう、停電時でも使える電源を取り付けたり、備蓄スペースを設けたりする工夫を施した、サバイバル力が取り入れられている点も、レジリエンス住宅の魅力になります。レジリエンス住宅はどんなときにも、どんな場面でもお住まいの方を支え、お住まいの方の役に立てる工夫を施すことで、より快適な暮らしを提供しているのが魅力です。
レジリエンス住宅に求められている性能
レジリエンス住宅の工夫は、ほかにどのような物があるのか1つ1つみていきましょう。まずは平常時に家族の健康と安全を守る具体的な部分についてです。たとえば、低光熱費で年中快適に暮らせるように断熱性を高めることで、夏は涼しく冬は温かい暮らしを提供しています。
クーラーやエアコンを使わずとも快適に過ごせる工夫があるからこそ、経済的にも安心です。経済面でいえば、太陽光発電や蓄電設備を取り入れていることも特筆すべきポイントといえるでしょう。こうした自家発電エネルギーを積極的に取り入れている住宅だからこそ、環境的にもエコに暮らせます。
また、高齢者や障害のある方でも暮しやすいように、バリアフリー性も高めているのがポイントです。余計な段差は使わず、なだらかなスロープを取り入れることで、車いすの方や歩行に不調がある方でも暮しやすいように設計されています。さらに不審者や空き巣など招かれざる来客者から家を護るために、防犯性が高められているのもレジリエンス住宅の特徴です。
このように平常時から既に家族の安全を守り続けているレジリエンス住宅ですが、災害時にはさらにその効果を発揮します。たとえば建築基準法の基準を上回る耐震性があるため、周りの家が倒壊するような状況でも唯一残っているというケースも少なくありません。火災発生時には延焼や倒壊などを抑えるべく、高い防火性素材を採用しています。
地域に合わせた防災対策を行えるように、利用する素材や建築構造も家によって変えているのが特徴です。このようにレジリエンス住宅では、日常時はもちろんのこと、非常時、災害時にもお住いの方を徹底して守り抜けるようにさまざまな工夫が施されています。
レジリエンス住宅のメリット
レジリエンス住宅は住む人を守り抜けるように、さまざまな工夫が施されています。上記でだからこそご説明したほかにも、さまざまなメリットがあるのが特徴です。
1つめは被災しても家を使い続けられることにあります。レジリエンス住宅は元々倒壊がしにくく非常に強いことはもちろん、回復力が非常に強い素材で作られているため、洪水などで浸水してしまったとしても家を再利用できます。レジリエンス住宅はその回復力の高さから“浸水しない家、洗える家、浮く家”と呼ばれるほどで、水害対策住宅としてトップレベルの性能を誇るのが特徴です。
家を再利用できるからこそ、家を建て直す手間もなく、復旧費用も大幅に削減できます。再利用できない建材は交換も簡単にできるので、リノベーションする際にも簡単です。レジリエンス住宅はこのように、被害に合ってしまったとしても高い性能で家族の生活を支え続けられる点が大きなポイントになります。
2つめは、家計の節約につながる点です。これは上記でも少しお話ししましたが、非常に保温性能に優れている家だからこそ、クーラーやエアコンをほとんど使わずとも快適に過ごせます。太陽光発電で作った電気も合わせて活用できるため、日々の電気代を抑えることにも繫がるでしょう。
このように光熱費を節約できることはもちろん、環境が整っているからこそ体へのストレスを減らせるため、病気になるリスクが下がり、医療費の低減が期待できることもポイントです。このようにレジリエンス住宅では、住む人がより健康的に快適に過ごせるのはもちろん、金銭面の負担を減らしながら生活ができ、いざというときに万全な備えをした状態で日々を暮らせるのがメリットです。
家は長年住み続ける場所だからこそ、安心感のある家を建てられるかどうかが大切になります。小さなお子さんがいるご家庭の場合はとくに、家族の平和な暮らしを守るためにもレジリエンス住宅の注文を検討してみてはいかがでしょうか。
レジリエンス住宅のデメリット
レジリエンス住宅には残念ながらデメリットもあります。デメリットの1つめは一般住宅よりも建築コストが高くなる点です。非常に高品質な家だからこそ、最初のコストはどうしてもかさんでしまいます。できるだけ最初の費用を抑えたい方の場合レジリエンス住宅は不向きかもしれません。
2つめはレジリエンス住宅を取り扱っている工務店が少ない点です。レジリエンス住宅は比較的最近、日本でも取り入れられ始めた住宅スタイルですので、工務店によってはそもそも名前を聞いたことがないという場合もあります。レジリエンス住宅を建てられる工務店を探さないといけないのは、デメリットといえるでしょう。
そして、屋根や間取りの形が制限される場合があるのもデメリットの1つです。レジリエンス住宅に必須な太陽光発電量を少しでも多くするために屋根の形状や間取に制限を設けることもあるため、自身の理想の間取とは少し離れてしまう可能性があるということも頭に入れておきましょう。
災害に備えたレジリエンス住宅づくり
レジリエンス住宅にはこのように、メリットとデメリットがそれぞれありますが、災害に備えた家づくりをしたい方にとってレジリエンス住宅は断然おすすめです。日本は災害大国として知られており、いつ何時どんな災害が発生するかわかりません。
備えあれば憂い無しと言いますが、家に関しては建てる段階でないと備えることが難しいため、レジリエンス住宅のように災害に備えた構造や仕組みを取り入れている住宅スタイルを選ぶと、安心して暮らせるでしょう。これから長年住んでいく上で、災害に強い安心の住宅を追い求めているという方は、ぜひともレジリエンス住宅を検討してみてください。
まとめ
レジリエンス住宅はこのように、日常時から災害時まで、いつなんどきも住んでいる方の安心安全を守るための工夫が施された住宅です。高い性能を誇るからこそ建築する上ではコストがかかりますが、その分メリットが豊富で結果として節約につながる仕組みが施されているため、損をすることはないでしょう。レジリエンス住宅を建築する際には、レジリエンス住宅に詳しい工務店を選んで、納得のできる家づくりをしてもらうのがおすすめです。工務店の方といろいろと話をしながら、自分達のお気に入りのレジリエンス住宅を作りましょう。