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公開日:2020/02/15  最終更新日:2020/02/26

分譲(建売)住宅のメリット・デメリットってどんなところ?

誰にとってもおそらく一生に一度の大きな買い物である家を買うときに、分譲住宅にするか注文住宅にするかは悩みどころです。大事な買い物であるからこそ、後悔のないようによく考えて選んで購入する必要があります。

それぞれのメリットとデメリットを学べば、自分と家族の生活や予算に合った最適な住宅を購入することが可能です。

分譲住宅は注文住宅より比較的安く購入できる

分譲住宅の最大のメリットは、注文住宅より安い価格で購入できるということです。決められた土地に既に建築がすべて完了している住宅を購入するため、一からフルオーダーする注文する住宅よりは当然ながら比較的安い価格となります。

注文住宅は土地と住宅をバラバラに購入する必要がありますが、分譲住宅は土地とセットで販売されているという点も、安く購入できる理由です。東京に住宅を建てることはとても高いという印象がありますが、東京であっても八王子のように中心地から離れたベッドタウンであれば、さらに安い価格で購入することが可能です。

デメリットとしては、既に完成された住宅を購入するために、地盤の安全性や建築経過の確認をすることが困難という点です。これについては販売元にそれに関するデータを要求することにより資料を受け取れるはずなので、購入前に必ず受け取り目を通すようにしましょう。

逆にこれを提出できず対応してくれない販売元は信頼できないので、一生の買い物となる住宅の販売元として信頼できません。販売元が信頼できる会社かという判断基準にもなりえます。

間取りに迷う時間は必要なくなる

注文住宅を購入する際には、そこに住居予定の家族で必ずと言って良いほど一度は間取りについて意見の不一致が起こるはずです。

台所はどれくらいの大きさのするのか、和室のスペースは設けるべきなのか、南向きの部屋は誰が使うのか、などについて家族の意見はそれぞれ違います。これは目の前に住宅が存在しないため図面からの完成予想だけで討論しているからこそ起きてしまう意見の不一致です。

しかし分譲住宅であれば、家族全員が建築完了済の住宅の中に実際に入って居心地が良いか確認して、全員が自分の目でしっかりと確認できるためこのような事態は起こりにくいです。家族の意見がスムーズにまとまって晴れやかな気持ちで住宅を購入できることは、分譲住宅の大きなメリットです。

デメリットとしては、間取りの大胆な変更は不可能という点です。オプションを追加することによって、本棚やクローゼットの変更、台所の設備の追加などの細かい変更は可能な場合がほとんどなので、購入する際に確認してください。大体の間取りが希望に沿っているのならば、少しオプションを加えるだけで理想の住宅が完成します。

分譲住宅ならすぐに入居ができる

住居を購入して引っ越しの計画を立てるときは、家族の計画やイベントに合わせるとスムーズです。例えば、子どもが中学校に進学するタイミングに合わせて引っ越せば、卒業まであと1年という6年生の時期に転校をして悲しい思いをさせることを避けられます。引っ越しは力仕事が多いため、頼りになる父親の仕事が忙しい時期も避けるべきです。

注文住宅で一からオーダーをすると、土地の決定から間取り決めまでに思ったより時間がかかってしまったために施工が遅れてしまい、計画がずれこんでしまったという事態は頻繁に起こりえます。

しかし分譲住宅を購入すれば、既に建築済みの住宅であるためすぐに入居ができるというメリットがあります。購入後すぐに引っ越しても良いし、逆に家族の都合に合わせて数ヶ月遅らせるということも可能です。

デメリットとしては、入居前に他の人が見学している場合もあるため掃除をしっかり行う必要があるということです。見学だけで気にかかるほど汚れるということはありえないので神経質に気にする必要はありませんが、せっかくの新居なのできれいに掃除してから入居すると気持ち良く住み始めることができます。

キッチンや壁紙を自由にカスタマイズできる

注文住宅に比較して分譲住宅のデメリットとしては、間取りやその他設備に関する自由度の低さです。既に完成されている住宅だから安く購入できますが、柱や壁の位置を変えるなどの大幅な変更は多くの場合で不可能です。

だからこそ間取りや部屋の大きさが希望通りの住宅を見つけた際は、購入するかもしれないという意思を販売元に忘れずに示しておくようにしてください。場合によりますが、暫定で予約を入れて一定の期間は他の人が購入できないようにしてもらえます。

そして購入を決断したら、キッチンや部屋の壁紙をオプションで自由にカスタマイズしてください。既に建築完了しているから何も変更はできないということはありません。壁紙などは簡単に変更して自分の好みの住宅にすることが可能です。

また、キッチンの設備なども変更可能な場合がほとんどです。食洗機や水栓の種類など、希望通りの設備でなければ日常のストレスになるので、こだわってオプションをつける価値があります。

デメリットを逆に考えると、細かい間取りに頭を悩ませる必要なく、オプションを考えるだけで理想的な住宅が手に入ることが分譲住宅の大きなメリットとも言えます。

土地とセットで購入できる分譲住宅

住宅を購入する際に、土地を探し回るのに疲れ果てて住宅の間取りを作り上げるまで長くかかりすぎてしまうことがあります。

東京近郊でありながら自然溢れる環境がある八王子などは人気の街ですが、様々な土地を探しすぎてなかなか住宅を作るまでにたどり着かず1年以上かかってしまったというケースも珍しくはありません。分譲住宅なら土地とセットで購入できるため、このような煩雑さから解放されるということがメリットです。

また、街の中の区画で住宅が販売されて、その街中に統一感ある家が集合しているケースがあり、その街はお洒落で外国のような雰囲気が溢れていることもあります。すると、その街にとても愛着がわき楽しく生活することができます。長い付き合いになるご近所さんとも仲良くなりやすいはずです。

デメリットは、外観としてはオリジナリティに欠けるかもしれません。しかし内装は自由にカスタマイズできるため、中に入れば自分の個性溢れる自宅を作り上げることが可能です。似た外観の住宅だからこそ、それぞれのセンスの見せ所ともなります。

分譲住宅は街開発と同時進行されているケースが多い

東京中心地から電車でのアクセスが良い八王子は住みたい街として近年人気が高いため、住宅が多く販売されています。

しかし、東京中心地から少し距離があるから利便性に不安を感じる人が多いようです。分譲住宅を購入する際は、その住宅情報の記載されているチラシやウェブサイトをよく確認してみてください。何軒も同時に販売されている場合は、その地域の街開発が同時に進行されている場合があります。

街開発がされていれば、新たにスーパーマーケットやショッピングモールがオープンの予定だったり、保育園が近くに建設予定と書いてあったりします。その地域が開発されれば、自転車で通えるような範囲内に病院・学校・買い物場所が揃っている非常に便利な生活エリアとなります。住宅を一生のうちに何度も変えるということはあまりないので、高齢になった時のことも考えるとこのようなエリアの住宅を購入することは大きなメリットとなります。

デメリットとしては、とても便利なのでその街の中であらゆる用事を済ませがちになり狭い範囲で行動するようになってしまうということです。しかし、子育てなどに忙しい時期に近所に様々な設備が整っているということはそれ以上のメリットとなるはずです。

 

一見すると自由さが欠けるように見える分譲住宅ですが、よく考え選び抜けば、安い価格で自分の希望通りの住宅を手に入れることができます。最近は八王子などの東京中心地にアクセスが良い街の人気が高いので、このようなエリアで自分に合った住宅を探してみてください。理想通りの住宅を見つけることは、人生を豊かにすることにつながります。