都心へのアクセスが良好でありつつも、少し足を延ばせば豊かな自然に触れられる八王子。そんな八王子の土地価格や、戸建て住宅を建てる際にかかる費用はどれくらいでしょうか。この記事では、土地価格と相場、費用を抑える工夫などをご紹介します。
八王子市の特徴と土地価格
市域が八王子市は広く、のびのびとした雰囲気がある地域です。大きな駅をメインにして、いろいろな公共施設や商業施設が揃っており、豊かな自然がこの周りに整っていることが、最も八王子市の大きな特徴です。市内には大学のキャンパスがあり、学生のための飲食店やマンションなども揃っているため、生活が安価にできることがメリットです。
■最新の八王子市の地価動向
2020年、八王子市の平均公示地価は、155,841円/㎡、515,177円/坪です。2019年からは+0.38％の変動率です。2019年の平均基準地価は、161,544円/㎡、534,031円/坪です。1983年から37年分の地価データとしては、公示地価の最高は1988年の562,622円/㎡、最低は2017年の151,365円/㎡です。
基準地価の最高は1988年の664,240円/㎡、最低は2013年の154,316円/㎡です。八王子市の地価は上昇していましたが、2020年になっても新型コロナウイルスの流行が続いていることから、建物と人の流れが多い商業地・観光地での地価にマイナスの影響が出る傾向があります。
八王子で戸建て住宅を建てるとどれくらいの費用がかかる？
八王子の戸建て住宅を注文すると、3,500～3,700万円程度がかかります。もちろん、同じ八王子でも人気の高い土地に建てれば、土地代が高くなり相場を上回る金額となるでしょう。反対に、比較的需要が少ない土地や住む人を選ぶ土地に建てれば相場より安く建てることが可能です。
相場に近い価格、あるいは相場以下の価格に抑えるためには業者を選ぶことも必要です。自分が理想とするような戸建て住宅を建てるためには、土地探しも得意な業者を選びましょう。八王子で戸建て住宅を建てたいのであれば、地元に強い業者を選ぶ必要があります。八王子と一言でいってもいろいろな土地があるため、いくつかの業者に相談して自分が理想とするような戸建て住宅を建ててくれる業者を選びましょう。
価格については、一般的な業者であればほとんどが丁寧に説明してくれるはずですが、わからないことや不安なことを聞いたときに親身になってくれる業者を選びましょう。戸建て住宅を建てる際にはハウスメーカーや工務店、不動産会社などに依頼しますが、どこに依頼したとしても長い付き合いになるのは間違いありません。とくに費用面に関しては不透明であったり、ずさんであったりすれば信頼性にかかわりますから、しっかりと納得のいく形で説明してくれるところに依頼するべきです。
■八王子での新築の戸建て住宅の相場とは？
新築の戸建て住宅の価格は、こだわりをどれくらい反映するかによって大きく異なります。そのため同じ新築一戸建てでも相場を大きく上回る住宅もありますし、反対に価格を抑えて建てることもできます。
ここでは、八王子での新築の戸建て住宅の相場についてご紹介します。八王子での新築の戸建て住宅の価格の相場を調べてみると、最も多い価格帯としては2,500万円～3,000万円になっています。先に八王子の戸建て住宅を注文すると3,650万円程度とご紹介しましたが、普通の戸建て住宅にほんのわずか注文をプラスする程度であれば、この程度の価格になる可能性もあります。
しかし、価格帯の2,500万円～3,000万円の次に多いのは3,000万円～3,500万円、この次が3,500万円～4,000万円であるため、要望が多くなるほど3,000万円をオーバーする価格になる可能性が大きくなります。新築の戸建て住宅で4,500万円をオーバーするような住宅はほとんどありませんが、相当こだわって作るときは価格がこれ以上になることもあるため、トータル的にいくらになるかは業者に前もって確認しておきましょう。
■設備費の相場
ここでは、戸建て住宅を建てる際に欠かせない住宅設備費の相場についてご紹介します。システムキッチンの費用は、どのグレードにするかで大きく違います。安いものであれば70万円程度、グレードの高いものであれば130万円程度、トータル的にみれば相場は70万円～100万円です。
これ以外に、オプションとして食器洗いを付ければ30万円程度さらに高くなるでしょう。お風呂の定番はユニットバスになっており、浴室暖房乾燥機にミストサウナを付加機能としてつけるときは20万円以上プラスでかかることもあります。
また、トイレを2階に設けると費用が50万円以上かかり、屋根裏収納やロフトは1畳あたり費用が5万円～10万円プラスでかかるでしょう。柱や壁が多くなると、その分費用がプラスでかかります。
注文住宅の費用を抑える工夫
注文住宅の費用を抑えるために重要なのは、予算をきっちり定めて正直に業者に伝えることです。また、予算内での施工に尽力してくれる、同じ予算内でできること多く提案してくれる業者なら、予算を抑えつつも充実した戸建て住宅ができます。できる限り費用を安くして注文住宅を建てたいということをはっきりと伝えて、これに快く対応してくれる工務店を選ぶことが費用を抑える第一歩です。
また、住宅の面積自体を小さくすることも費用削減のために大きな効力があります。小さな住宅にすれば費用も少なく済むというのは当たり前のように感じるかもしれませんが、住宅を建てる際には「こんな家に住みたい」といった理想が独り歩きしてしまったり、モデルルームやカタログなどを見るうちに本来予定していたよりも大きな床面積で考えてしまったりすることもあるのです。部屋数が多ければ、造作に費用がかかる以外にも将来の改修費や住んだときの光熱費も余計にかかることになります。
近年は、家族の変化や成長に応じて住み替えるケースも多くなっています。現在の家族にとって必要な住宅の間取りや広さ、さらに将来のこともできる限り考えて住宅の広さ・大きさを決定しましょう。また、できるだけシンプルな造りにすることも重要です。1階の床面積と2階の床面積がほとんど同じの総2階建てにすると、必要な建材や壁が少なくなり、基礎工事の費用も少なくなります。
延べ床面積が同じであれば、2階建ての方が平屋よりも割安になります。しかし、3階建てになれば、構造上の困難さがあり別の費用がかかるため、2階建てが最も費用が抑えられるようになります。さらに、屋根の形や間取りもシンプルにすれば余計な費用が発生しません。屋根の形は切り妻あるいは片流れが費用は抑えられますが、片流れのときは間取りを考慮する必要があることもあります。屋根の形は、シンプルでポピュラーな切り妻がおすすめです。また、いくつも個室を造るよりも、大きな１つの部屋を必要なときに仕切って使う方が費用を抑えられます。
今回は、八王子市の特徴と土地価格、戸建て住宅の相場、費用を抑える工夫についてご紹介しました。これから八王子で住宅の購入を検討されている方のお役に立てれば幸いです。
